「へっくしゅん!!!」


…翌日、俺は風邪を引いていた。
熱はないが、鼻風邪というやつで。


「うっさいなぁ」


階段に座りながら、力也は文句を言ってきた。
俺は朝から、くしゃみの連続。

゛風邪で学校休む゛とか、ダサすぎて嫌やし。
だから俺は、朝から遅刻せずに学校に来た。

しかも、最悪なことはもう1つ。
今日は、昨日の雨とは違って快晴。

暑いくらいでうざい。


「お前も風邪引くんやな」


ユウヤは俺を指差し、ケラケラ笑っている。


「風邪なんか引いてないわっ」


俺は必要以上に大きな声で言い返す。
それがおもろいのか、ユウヤはまた笑う。

朝から、これの繰り返し。