口から吐いた煙が空を舞う。
どっか行かんのかな?
いつまでここにおるんやろ。
「星、めっちゃきれいね」
後ろであの女は、何かと口を開いている。
俺は「うん」とか「せやな」とか。
素っ気ない返事ばかりしていた。
…そんな俺に構わず、あの女は夜空で輝き続ける星たちの話をやめない。
しまいには、星好きなんかな…と思ってきた。
「…星。…好きなん?」
「えっ、うん!!」
あの女は嬉しそうに答え、俺の前に座り直した。
「あれはな……」
俺に分かるように、1つ1つ説明していく。
それを聞いているうちに…俺の中で、何かが変わった。


