「やばい」とか「えぐい」とか。
そんな言葉ばかり並べられる。

俺は意味が分からんと言わんばかりに、無視をした。
でも、あまりにも同じ言葉を繰り返す力也に呆れ、俺はしぶしぶ顔を上げた。


「…結局、何が言いたいねん」


俺はため息をつきながら頬杖をつく。


「転校生!! 来てん。
 それがな、めっちゃ……」


「どんな顔か、拝みに行こや」


力也の話を遮り、俺は指を鳴らす。

調子乗ってたら、しばいたんねん。
力也に起こされて俺、今めっちゃ機嫌良いもん。