バーベキュー客も減っていて、徐々に帰っていっている。
そんな中、俺たちは第2段階を始めた。


「じゃーん!!!」


きっかけは、買い出し組が取りだした花火。
大量に買っていて、人数分以上にあるくらい。
まぁ、ほとんど打ち上げ花火やけど。

すぐに片付けを終わらせ、いよいよ花火。


「はいよ」


俺はナナミちゃんに、手持ち花火を手渡す。
話すようになってから、結構…一緒におる。
石段に腰かけ、ろうそくから花火に火をつけた。


「うわぁ……きれい」


ナナミちゃんは、先端から色とりどりに散る火花を見てささやいた。