「なんでやねん」と言い返すと、力也はわざとらしく「はいはい」と言って走りだした。 4人で輪になり、ボールをあげる。 風がいい感じにあり、時々飛ばされていく。 …てか、今気づいたけど。 なんで俺が、あの女とビーチバレーせなあかんねん。 「…15…16…あー、おしい!」 風のせいで中々パスが続かない。 疲れもあり、しぶしぶ元の場所に戻った。 …そのあとも、わいわい騒いでて。 気づけば陽は落ちて、辺りは真っ暗になっていた。