そして、その日はすぐに訪れた。

朝から地元の海に集まり、男らは準備。
場所取りとかそんなん。


「あかん、あっつい! 龍、飲みもんくれ」


俺は折りたたみ式の机を組み立てながら、2つ年下の龍に声をかける。


「拓さん、炭酸でいい?」


「おう! サンキュー」


缶ジュースを手渡され、その場に腰をおろす。
炭酸がいい感じに喉を刺激する。


「拓馬、動けよっ」


「ちょっ、ハジメくん!
 俺めっちゃ動いてますよ」


1つ年上のハジメくんに、飲みさしの缶ジュースを取られた。