せっかくのゴールデンウィークやぞ?
いちいち会うたない。


「あのなぁ。 別に悪い子ちゃうで?
 何が気に入らんねん」


力也ははぁっとため息をつく。


「俺に対する対抗心が腹立つねん。
 絶対あの女は、俺をバカにしてる」


そのあとも、あの女のことをぶつぶつ言いながら学校についた。
すると、早速…嫌なやつが目に入った。


「あっ、ルイちゃんやぁ」


廊下の途中で、タイミングよくあの女と会った。
力也は駆け寄り、声をかけている。

俺はそれに近寄らず、変わらないペースで歩いていく。