力也の話を聞き流し、俺は目を閉じた。


「めっちゃかわいいでな。
 初日から、モテモテやで。
 すでに何人かに、告られてるし」


「はぁ? どこがな、あんな生意気なやつ」


俺は納得いかないと、起きあがる。


「あんなん、女ちゃうわ」


「はは。身長負けてたもんなぁ」


「お前もうっさい」


あんな女の、どこがええねん。
生意気やし、俺よりでかいし。
あーもう、腹立つ。