俺がケラケラ笑うと、ルイに睨まれた。


「誰かさんと違って、サボり違うもん」


ルイは自慢気に言う。
こいつ、ほんまあほやなぁ。

…他愛ない話をしていると、屋上の扉が開いた。


「あっ新人さんや!」


俺は力也の姿を確認し、駆け寄る。
隣には、むかつくけど…俺よりでかい女。

一礼され、礼儀ちゃんとしてんやんと関心。
背比べしようと、背中を合わせた。


「どっちがでかい?」


「お前の方が、ちび」


力也が爆笑したので、肩を軽く殴った。


「このうるさいちびは、拓馬。
 あと、ルイ。
 俺と同級生やから」


チビで紹介すんなやぁ。


「石橋夏希…です」


夏希ちゃんは、遠慮がちに頭をさげた。