君の姿




夜空を眺めると、星たちがきれいに輝いていた。


「あのときさ、俺。正直…お前のこと嫌いやってん」


ルイの返事を聞かずに、俺は続ける。


「いちいち、むかつくやつやなって思ってた。
 でも、ここで話してみて…こいつ、結構ふつうやんって」


ルイは何も言わない。
ずっと黙っている。


「…って、俺何を言うてんねんな」


めっちゃ、今から告白するやつみたいやん。
ケラケラ笑いながら隣を見ると、ルイの瞳が潤んでいた。


「えっ、なんで!?
 俺なんか変なこと言うた!?」


俺はおどおどする。
どうしたらいいんやろ…。