君の姿




そのあとも、何気ない会話を振るも素っ気なくて。
学校裏の河川敷まできた。


「ちょっと座らへん?」


俺はルイの手を引き、河川敷におりる階段に座る。

…そういえば、ここやんな。
ルイの印象が変わったのは。

1年前の俺やったら、絶対に…好きになるとか予想してなかったやろな。


懐かしさに浸っていると、ルイが突然、独り言のように呟いた。


「前にも、しゃべったなぁ…」


「…覚えてたんや」


ルイが自分と、同じことを考えていたことに驚く。
同時に胸が高鳴る。