それが俺を余計に苛立たせた。
たばこの火を消し、寝ころがる。


「まぁ、聞けって。 …ルイちゃんな、東京から来たらしいわ」


「東京?」


「そう、都会やで都会」


力也は「ええなぁ」とか言うて、うらやましそうに話す。


「だから、しゃべり方ちゃうんやし。
 な? だから、そんな怒んな」


…ふーん。
そりゃ、しゃべり方ちゃうわな。
…って、何で納得してんねん俺。