たばこに火をつけ一服する。
…ルイは、部屋の中で吸っていいって言うてくれたけど。
やっぱり、悪いなと思って外に出てる。


「はぁ~っ」


俺、何してんやろ…。
さっきの、絶対ルイびっくりしたよな。

俺は空に手を伸ばす。
雲1つない、快晴。

拳を作って太陽をギュッと握ろうとする。


「お前は暑苦しいねん」


たばこの火を消し、ベランダを出ると…なにやら、部屋が騒がしい。


「なに盛り上がってん」


だが、俺の声は届かなかった。


「こんなん…嫌や」


ハルナちゃんは涙目になりながら、俺の横を通りすぎた。