しかも、俺と似てる。
嫌いなタイプが一緒やった。
あのとき、俺はあの女との第一線を越えた。
…ほら、やっぱり俺、おかしなったわ。
今こうして考えてるだけで、心臓が騒いでる。
「……そういうことけ」
俺は納得して、空を眺める。
梅雨なのに、青空が広がっている。
こわいくらいにきれい。
雲1つない快晴って、多分こういう状態。
冷静さを保とうとするが、それは無駄で。
部屋から聞こえてくる、騒がしい声。
それと同じくらいに心臓が騒いでる。
…全部、あの女のせいや。
俺をおかしくさせたんや。
そんな…ルイを、俺は好きやわ。


