「なんなよ」


俺は力也を軽く睨む。


「べっつに~」


力也は意味あり気に笑っている。
笑うといるより、ニヤニヤしてる。


「なんやねん」


俺は、はぁっとため息をつく。
さっきの場所に戻ろうとすると、力也が「耳貸せ」と言ってきた。

仕方なく耳を傾ける。


「っしばくで!?」


力也はケラケラ笑ってジュースを飲みほした。


「意識しすぎ」そう言って、力也はルイを指差した。

…意識なんか、してへん。
なんで俺が。