線香花火~キミと僕を繋いだ紙飛行機~



 住宅街を抜けて道路に出る。



 さっきまでの空の青さはなく



 夕日に染まっていた


 この時間帯から車の通行が少なくなる



 この町にすんでる人のほとんどが、6時までには帰ってくる。



 だからなのか、6時から住宅街の明かりが幻想的になる。


 夏本番になると、窓を開ける


 そこからは、扇風機の音


 テレビの音


 人の笑い声



 溢れかえる



 音で



 幸せの音で



 溢れる


 ここは


 『幸音』(シオン)の町


 この町の名前は『幸音』。


 幸せの音がする町。


 そういう意味で付けられたんだって。


 おばあちゃんが教えてくれた。