線香花火~キミと僕を繋いだ紙飛行機~


「私、それをもらったときね。切なくなったの。彼女は、何かに怯えてる。
 だから、救ってあげられないのかって。」

「こんなにも、帰って欲しかったんですね。」

「え?」

「あ、いや!先輩が迷惑だったって訳じゃなくてっ!えっとー」

「あはは。怒ってない、怒ってない。」

「あ、すみません。」

「何に謝ってるの?」

 先輩はずっと、笑いっぱなしだ。

 そんな時に、優希が呼んだ。

「おーい!さっさと、帰るぞ!」

「うん!分かったー!」

 先輩は息を整えて、言った。

「変えられるといいな。」

「何をですか?」

「何も。じゃあねっ。」

 先輩は微笑んで優希と一緒に帰っていった。

 俺は休憩所の隣にある道路を渡る。