「優希だな。」
「うん。そうだね、この声は。」
野原優希。
俺達と同じ学年で、1番モテる。
女の子達の歓声と共にやってきた、優希。
「あー、うるさい!」
優希は教室に入ってくるなり、そう言った。
「どんまい。」
「モテる優希君は、仕方ないよ。」
「火志もモテるだろ!」
最近の優希は本当にキレてるような気がする。
「小さいことでそんなにキレてたら、生きていけないぞ?」
誠也の声で、思い出した。
「あ、優希どう?奏華先輩とは?」
野水奏華先輩。俺達の一個上の高校3年生。
優希の彼女さん。
「はっ?奏華先輩って、あの?」
「そう。あの。」
「超美人先輩の?」
「そう。」
「え~~!!」
あ、誠也知らなかったんだ。
高2になってから、仲良くなったから優希、言って無いんだ。
あ、ってことは、
「てめぇ!何言ってんだよ!!」
ゴツン!

