線香花火~キミと僕を繋いだ紙飛行機~


「だーかーらー!話、ちゃんと聞いてんだなっ!って!!」


「そりゃ聞いてるよ。」


「つーかー!!こっち、見んな!!」
 

「誠也が叩いたから見たんでしょ。」


 誠也に首を動かされてまた空をみる。


 それと同時に。


「あー!あっち、向いちゃった!」

「えー!残念。」

「こっち向いて!」


 やなこった。


 うるさいな、本当に。


 だんだん女の子達の声が遠ざかって行った。




 と、思ったら。



「キャー!」






 廊下から響く黄色い歓声。



 彼が来た。