線香花火~キミと僕を繋いだ紙飛行機~



「雲、ひとつ無い天気だな。」


「もっかい、言えなんて言ってねぇよ!」


 だって、君のほうを見ると


 面倒くさいことが起きるんだって。


「おーい!聞いてます?」


 誠也が肩を叩く。


「うん?」


 空から目を離し、誠也の方を見る。


「おっ、聞い「キャー!」

「こっち見た!」

「うそ!?」

「やばっ!」


 俺は誠也の方を見た。


 でも、あっちから見たら自分の方向を見た、ってなるらしい。


「え?誠也なんか言った?」


 女の子達の声で全然聞こえない。


「だ・・・ら!・・・な、し・・・」

 なんか言ってるけど聞こえない。


 誠也に耳を傾ける。