「梨子、ちゃんと食事、とっているんだろうね?」 父が、苛々したような口調で。 今は、昼間。 「本当に、どうしちゃったの?」 今日は登校日だった。だから、学校にいったのだが、授業中に倒れ、梨子は家に帰されたのだった。 「平気だってば」 梨子はきつく言い返す。 「じゃあ、何で帰されたんだ!?」 「梨子、顔色悪いわよ?」 二人が怖い顔で言った。 あの、変な夢を、ここ数日、ずっとみているのだから、顔色も悪くなるだろう。