その遊び場には年齢制限がある。十六歳以上。

 ジョンとジルは来月で十六になる、十五歳の若者だ。だから、今日は絶対に入れると確信していた。

 遊び場は、いつも警備員が年齢チェックするくらい、年齢に厳しい。けれど、もう来月には誕生日なんだから、もう入れると信じていた。でも、少し心配だった二人は、最近流行っている若者系のファッションでばっちり決めていた。これは十八の兄のお下がりだ。

 前にいるダニエルとジェーンが入場できれば、自分たちも入れるだろう。何しろ、二人は十四歳だし、背丈も低いのだ。

 後ろにいるのはクラスメイトのレイチェルとマリン。背が高いから、確実に入場できるだろう。

 前のダニエルたちは、即断られていた。それが、当然だ。

 ジョンとジルは前に出た。絶対に大丈夫。

「まだ、駄目だね」

 警備員が言った。