怪談短編集


「あのジジイ、君に教えたのか。はー、君は口が軽そうだね」

 え?僕は、急に怖くなってきた。足元が震える。

「危ない芽は摘んでおく」

 彼が、呟く。

 怖い。

 直後、僕の首筋に、激痛が奔った。

 意識が遠のく。