そのとき、両親が二階から下りてきた。 「おはよう、マルクス」 僕は、母の声がとがっていないことに気付いた。 珍しい。 「あ、お、おはよう」 僕、少しだけ戸惑って。 「あら、かわいいオウムちゃん。ね、名前、どうしようかしら」 !? 母は、オウムを嫌っていた筈…なのに、なんで? 僕は、オウムを睨んだ。 オウムが、ニヤリと笑った。