俺は、ジューク先生の冗談に腹を抱えて笑った。 「アレックス、笑いすぎだろ」 隣の席に座るのは、親友のバラー。 「だって、笑えるじゃないか」 そのとき、フロントガラスに、目的地が広がった。 「せんせー、この辺りにサメはいますかー?」 ジョーダンが、挙手して、先生に聞く。 「まずは、カヌーの基礎をばっちりマスターしてからな」 質問に、答えるつもりはないようだ。 先生の言葉に、バラーが溜息を吐く。