「…痣…。」

そう呟く声で目が覚めた。

「んっん…」

「あ、起きた。」

ソファーの前に座ってあたしを見つめる
男の子。

「あ、この前の…」

「どーも…」

「ど、どーも…」

「あんたさ、お腹の痣どうしたの?」

そう言われて全身の血の気が引いた。
制服が捲れてお腹が見えていた。

「う、打ったんだぁ…!」

「ふーん、これも?」

そう言って男の子はあたしの腕を掴んだ。
無数の痣が…
これは言い逃れができない。

「関係ないですよ…」

「2年B組楠永こころさん。」