帰ってから、私はすぐに部屋に引きこもった。
ベッドに潜り込みさっき見たものを全て忘れようとした。
夜ご飯の少し前くらいに芹が帰ってきた。
何もなかったかのような顔をして部屋に入ってきた。
芹「苺?
体調悪いのか?」
「今日…何処行ってたの?」
芹「連れと喫茶店行ってきた。」
「連れって誰?」
芹「お前は知らねぇ奴だ。
それより大丈夫か?」
女物の香水がかすかに服についている芹が私に近づいてきた。
「こないで。
……もういいよ。
お腹の子はいなくなったんだし無理しなくても。」
芹「…どういう意味だ?」
「葉瑠は私1人でも育てれる。
だから芹はあの女の人のところにでも行ってきたら?」
"あの女"という言葉に芹が反応した。
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