残念少年と男前少女。


部長が暴れたせいでバランスを崩した私は、先輩を抱えたまま、床に落下。


お尻を強く強打し、いった、と声を発する前に、背中に衝撃が走った。


おまけに先輩の重さまで受け取ったもんだから正直、堪らなく痛い。

いや、先輩の重さなんて大したことないんだけど。

正直、腹立つくらい軽かったんだけど。




「…~~っ!!
………こんのっ!馬鹿っ!!!!!!」




反射的に飛び出したその声は、自分でも驚くほどの大きかった。