残念少年と男前少女。



………いや、違うよな?

男じゃないよな、私。

だんだん自分でも、自信が持てなくなってきたんだが。




「お、れいれい発見!」




こちらは真剣に悩んでいるというのに、聞こえてきたのはなんとも能天気な声。

声からは本人の底なしの明るさがにじみ出ていて、すでにこの経路を選んだことに後悔の念が押し寄せてきた。


……面倒くさい人が現れた。



「なーにしてんだっ?」




今にも鼻歌を歌いそうなくらいテンションがうざっ…高い彼は、東雲ゆうり先輩。

私の所属している部の、部長さん