「ぶふっ…!なんで、ぶふふっ…すか、ぶちょ」
必死で笑いを堪えるが、こらえきれないそれは、不自然な形で言葉に入ってくる。
「なに笑ってんだこらぁああああああ!!!!!」
「ぶあはははははは!!」
先輩が叫んだ拍子に、こらえていたそれは、我慢ができずに溢れ出した。
背中痛いのに、笑わせないでくれ…!
笑うたびに、おかしさと背中の痛みというなんともおかしな状況に陥った。
やっと笑いがおさまったときにはすっかり不貞腐れてしまった先輩は、口を尖らせながらも話し出した。
「いや、助けて貰ったのに悪かったな。
悪戯かと思ったんだ。」
苦笑いを浮かべながら、どこかばつが悪そうに呟いた。
