「は!?…樹生」 「ふっ…。俺だってできるんだよ」 泳ぎは不格好だったと思うけど。 「ま、いいや。俺は言う」 尚はそう言って佐藤のほうに向かった。 …いつも完璧な尚に女とられるって…嫌だ!! 「佐藤、俺お前が好きだ!」 「え!?」 佐藤は尚に告白されて…目を見開いている。 なんだよ、俺。なさけねぇ。 とられたくねーのに…足が竦む。 「佐藤!!」