俺は、よく分からないが…鮎川としか女と喋らない。 なんでなのか…。 「ねぇ、溝田(みぞた)くん」 「…」 紹介が遅れたが、俺の名は溝田晴翔(はると)。 今、話しかけてくるのはクラスメイトの奴。 基本、俺は必要なときと鮎川と話してる時しか口を開けない。 「やっぱ、ミステリアスくんだわ~」 「…」 うぜえ。ここからいなくなってくれねぇかな? 「ねぇ、聞いてるの?」 「…」