まだ、いたのか…。 「こんな暗いのになんでまだいんだよ!」 「だって、澤嶋のことまってたんだもん!」 「だって…てなぁ」 「そんなこといーから…バスケ、3ポイント勝負しよ!」 「はぁ?やらねーよ!」 なんで、バスケをしなくちゃなんねーんだ。 俺はあのころからバスケボールをさわっていない。 俺は過去、彼女がいた。 本気だった。その彼女と一緒に帰っていたとき。