その女の声でみんなが静かになった。 「裕樹が好きだーっ!…だから、あたしの心を動かしたストライク…とりなさいよ!」 「上等っ」 俺は最後の1球を投げた。 お願いだっ! スカッ。 「スリーアウト!試合終了っ!」 終わった。 「勝ったぞぉおお!」 俺のチームは見事優勝した。 「ちょっと俺抜けます」 「あぁ」 監督に一言断って蘭のところへと向かった。