「なんじゃ、ありゃー????」
「サーチライトじゃなさそうよ」
「飛行機?戦車?風船?ヘリコプター????
やはりサーチライトじゃないの?」

消えたあたりをじっと見つめる。あっ、また灯火が現れ
大きくなった。どこかから照らしているのなら光のライン
が見えるはずだが、それにサーチライトだったら、

楕円形が移動で変化するはずだが?その鼻炎カプセルは、
そのまますとんと下に下がりすすすーっと麓を左に滑って
いってふっと消えた。今度は左端上部から急に現れて、

スススーッと稜線沿いを進む。むむむっ?不可解なり。
不思議なことに山の上の空には飛び出さない。しかも絵に
描いたように我々の視界の範囲でしか移動しないのだ。

「なんじゃ、ありゃー????」

完全にからかわれている。約1時間ほどだ。そのあと
空へ向かって消えたきり、もう二度と現れなかった。
どっかへ行ったんだ。帰ってこないかなあ。さらに、

1時間待ったが、疲れて眠ってしまった。
朝、目が覚める。きのうのUFO?おおそうだ。
眼下に村があって向こうに山なみが見える。

何か研究所とか?飛行場とか?・・・・なにもない。
結局、やはり昨日の光物は、未確認飛行物体だったのだ。