「何か悪いこと言うたか・・・な?」


その時、頭に固い何かが当たるのを大智は感じた

「・・・えっ、なんやなんや」


「山口、前向いて教科書だせ!明日から修学旅行だからって調子に乗るなよ」


学年で一番厳しい教師の片山だった


「さぁ、授業始めるぞ」

大智は小声で
「明日から修学旅行やのにほんま、なんやねん」とつぶやいた