SS♡ 恋愛ごっこ

そう思って彼の背中を叩いた。


びくともしない…。


言葉を発したくても、息を吐く時の声が精一杯だった。


目を開けて彼に知らせようと見ると、目の前にある餌を頬張る獣のように見えて、怖くてたまらなかった。


一向に止めてくれそうになくて、一筋の涙が流れた。