天使⇔悪魔

「ありがと!」
 
 
「いえ。」
 
 
「じゃあ暗くなったら始めよっ。」
 
 
「そうですね。」
 
 
 
 
 
―四時間後―
 
 
「明友さん、もうそろそろ良いのではありませんか?」
 
 
「そうだね。じゃあ始めよっか!」
 
 
 
「黒魔は最初にどれやりたい?」
 
 
「そうですね……僕はこの花火が良いです。」
 
 
そう言って黒魔が指を指したのは、『三色花火』と書いてあるものだった。
 
 
 
「じゃあそれやろっ!」
 
 
 
そう言って私は袋を開け、花火に火をつけた。
 
 
 
「きれい………あっ!
色がオレンジから赤に変わった!!」
 
 
「本当ですね…!すごいです。」
 
 
 
そんなことを言いながら花火を続ける。