天使⇔悪魔

「いやあぁぁ!何それ!
恥ずかしいしっ…。」
 
 
「まぁ、過ぎたことだし良いだろ。」
 
 
「良くな……」
 
 
ザッパッーン
 
 
「ぎゃっ!?」
 
 
 
いきなり大きな波がきて、その波に私は足をとられてしまった。
 
 
「ぎゃあぁぁ!」
 
 
転ぶっ…!
 
もし黒魔が居たら、きっと助けてくれ……
 
「大丈夫か?」
 
 
「…白魔っ!?」
 
 
私の考えとは裏腹に、助けてくれたのは白魔だった。
 
 
「う、うん。大丈夫。」
 
 
「そうか。」
 
 
「あ、あの……ありがと。」
 
 
「べ…別に。」
 
 
「ふふっ、白魔って意外と優しいよね。」
 
 
私は笑いながら言う。
 
 
 
「く…くだらねぇこと言ってねぇで帰るぞっ!」
 
 
「うん。」
 
 
今日の白魔が優しく思えたのは、私の気のせい?
 
 
 
こうして私の日々は着々と過ぎていった。