天使⇔悪魔

「すごい……綺麗。」
 
 
「あぁ。」
 
 
いつの間にか夕日がでていた。
 
さっきまでの海とは、比べものにならない程綺麗。
 
 
 
「もしかして…。
これを私に見せるために?」
 
 
「べ…別に、そんなんじゃねえよ!」
 
 
そう言った白魔の顔がいつもよりも赤く見えたのは、夕日のせいだったのかな?
 
 
 
「…ありがとう。」
 
 
「だから違うって言ってんだろ!」
 
 
 
「ふふっ…。」
 
 
「何だよ、その笑い。」
 
 
 
「意外と白魔って優しいよね。」
 
「なな何言ってんだ、馬鹿か!」
 
 
「照れなくても良いのに…。」
 
 
「照れてねぇよっ…!」
 
 
 
「ふぅん…。
 
あっ……!」
 
 
「どうした、明友。」
 
 
ふと、私はあることを思った。