天使⇔悪魔

「うわぁ……!」
 
 
白魔が連れてきたのは海だった。
 
 
「近くにこんな綺麗な海があるなんて…
知らなかった!」
 
 
そう言うと私は靴を脱いだ。
 
 
「白魔も入ろうよっ…!」
 
 
「嫌だ。」
 
「何で?」
 
 
「俺はガキじゃ……」
 
 
バシャッ!
 
 
私が水をかけたせいで、白魔の髪と服がびしょ濡れになる。
 
 
 
「…てめぇ、よくもやりやがったな。」
 
 
バシャッ!!!
 
 
「…ちょっと!
仮にも女の子だよ!?私!」
 
 
「さっきのお返しだ!!
ざまぁみやがれ!」
 
バシャッ
 
 
「てめっ…!」
 
 
「あははっ!!」
 
 
 
それからも、私たちははしゃいでいた。
 
 
どのくらい時間がたっただろう。
 

私は何気なく海を見た。
 
 
「あ……。」