天使⇔悪魔

「…見損なったよ、こーにゃん。」
 
 
「何を言っているのです!?」
 
 
 
「人間に手を出すなんて……おかしいよ!」
 
 
ガバッッ
 
 
慌てて黒魔が起き上がった。
 
 
 
「これはただ僕が転んだだけです…!」
 
 
「嘘っ!!」
 
 
「嘘ではありません!
ミズハが勘違いしているだけですっ…!」
 
 
 
「…じゃあ、その女の格好は何?」
 
 
「…格好?」
 
 
 
私は自分の格好を見た。
 
 
「……えっ!?」
 
 
さっき転んだせいか、少しキャミソールがはだけていた。
 
 
 
「とにかくっ…ミズハちゃんの勘違いだよっ!」
 
 
「…何であたしばっかり、こんなに嫌な思いしなきゃいけないの!?」