天使⇔悪魔

「どういうつもりって…何が?」
 
 
「もう子供じゃないのですから、相手の気持ちくらい考えたらどうですか?」
 
 
 
「…何でこーにゃんがあの女を庇うのよっ!」
 
 
「明友さんだからではありません。
たとえ誰であろうと言っています。」
 
 
 
「……こーにゃんだってあたしの気持ちなんか、ちっとも考えてないじゃない!!」
 
 
「僕はミズハの気持ちも考えてるつもりです…。」
 
 
 
「……こーにゃんは何にも分かってない。」
 
 
ミズハが黒魔に背を向けた。
 
 
「ミズハっ…!
どこへ行くのですか!?」
 
 
「…こーにゃんには関係無い。」
 
 
 
「…今どこかへ行っても、泊まる場所はどうするのです?」
 
 
 
「適当に外で寝る。」
 
 
そう言ってミズハは部屋を後にした。
 
「ミズハっっ…!」