「はぁ…」
 
 
私が今居るのは学校の屋上のフェンスの外。
 
 
 
もう死ぬ覚悟は決めた。
 
怖がることなんて…
今の私には何もない。
 
 
なのに…
今さら死ぬのが怖いと思う私が、どこかに居る。
 
 
「……生きてたって何も良いことなんてないのに!!!
 
何で怖がってんのよ!!」
 
 
 
ブワッッッ!!
 
 
いきなり凄い風が吹いた。
 
 
その時、私は反射的にスカートを押さえてしまった。
 
 
「あ……」
 
 
そのせいで私のバランスは崩れた。
 
 
 
…本当に死んじゃうんだ。
 
なんで私生まれてきたのかな?
 
 
どうせ死ぬんだったら、生まれてくる意味なんてないのに。
 
 
まぁ、今死ぬんだから、そんなこと考えたって仕方ないか。
 
 
 
さようなら。