「明友ー、遅刻するわよー!」
 
 
「…ぅーん。」
 
もう朝か…。
 
 
それは、いつもと変わらない朝だった。
 
 
 
ガバッッ!!
 
 
そうだ…
私には時間がないんだ…。
 
 
 
「…あれ?」
 
 
白魔と黒魔がいない…。
 
 
 
もしかして夢…
 
「明友ー、とろとろしてると遅刻するぞ。」
 
 
夢…だったらどんなに幸せだろうか。
 
 
 
「ふぁぁぁ…」
 
 
「あくびなんかしてないでさっさと支度しなさい…!」
 
 
「はいはい。」
 
「ひでー顔してるぞ、明友。」
 
 
 
「うるさいっ!」
 
 
 
「何!?明友。お母さんそんなにうるさかったかしら?」
 
 
「いや、今のはお母さんに言ったんじゃ…」
 
 
あれ?