「………ん…」
 
 
ガバッッ
 
 
勢い良く、私は起き上がる。
 
「え…?
これが……死後の世界?」
 
 
 
私は辺りを見回した。
 
 
想像とは違い、私の目には高層ビルや車などが映っていた。
 
 
 
「…起きましたか、明友さん。」
 
 
「ここ黒魔っ!?」
 
 
「…明友さん、一、ニ時間ほど眠りについていたのですよ。」
 
 
「そうなんだ…。
それよりっ、ここが死後の世界なの!?」
 
 
私は気になっていたことを直ぐに聞いた。
 
 
「いいえ、違います。」
 
 
 
返ってきたのは意外な言葉。
 
 
 
「…え、違うって………じゃあここは?」
 
 
「人間界ですよ。」
 
 
「…え!?だって私、死んだんじゃ……。」
 
 
 
「はい、確かに息を引き取りました……。」