君に恋した理由。

キーンコーンカーンコーン




今日の授業もさっぱり分かんなかった…
はぁ…大学行けるの…私…?





「あっ、あの…」



この声は…花ちゃんだ。



「ごめんなさい!!」




「えっ……?」





「今日の朝、何か私……拓也さんに
変なこと言っちゃって…本当に申し訳
なかったです…。美桜ちゃんにも迷惑
かけちゃったね…ごめんね。」




花ちゃんは本当に心から申し訳なさそうな
顔をしながらうつむいている。





「私は全然なんにも迷惑なんてかかって
ないよ!?そんな花ちゃん謝らなくて
良いって!謝るんだったら私じゃなくて
拓也くんに謝った方がいいよ。」





「えっ!?拓也さん怒ってましたか!?」





「いやいや!怒ってはないよ!!」






「あぁ…良かったです…。」