君に恋した理由。

「やっぱヤダよな。
違う高校探すわ。」

「ううん!!全然嫌じゃないよ!
拓也くんがウチの高校来るとしたら
色々私が教えられるし!」

「マジか!?サンキュー。」

いつも拓也くんの子供みたいに
笑うところにキュンとする。
嫌なことがあっても
全部忘れられる。
やっぱり私は…

…拓也くんの事が好きだよ。

「あっ着いたわ。」

「…ここなんだ。あっ何かあったら
いつでもメールしてね!」

「俺、美桜のメールアドレス
知らないよ?」

しまった…今のノリ完全に
アドレス教えて!みたいな
感じだったじゃん…。

「じゃあ、アドレス交換しようか?」

「……えっ?良いの!?」