君に恋した理由。

「…………今、何て?」

「また、そっちに住もうかなって。」

えっと…ー。

私は今すごく混乱しています。
拓也くんがまた帰ってくるの…?
…嬉しいよ!
嬉しいよ!

「良いに決まってるじゃん!!
また拓也くんと一緒に住めるなんて!」

「いや、一緒に住むわけじゃ
ないけどね。」

「あっそうだね!同じ地域か。」

「…ヤバイ遅刻する。」

「拓也くん何か習ってるの?」

「うん。塾だけどね。」

「ごめん。じゃあまた今度。」

「………!?」

今…また今度って言った!?
っていうか拓也くんまたこっちに
戻ってくるんだ…。
嬉しいな!!

「あっ、メール」

"美桜、何かあったの?もう2時間も
経ってるけど?"

忘れてた……。