最近、仕事も勉強も上手くいってない。
今日は撮影がある。
でも、明日からのスケジュールが
全然ない。
もう、辞めようかな。モデルの仕事。

私はいつものように小さな事務所
に入った。

「おはようごさいます。」

この事務所は小さいながらも
たくさんの芸能人を発掘してきた。

「梓~ちょっと来てくれ。」

社長に呼ばれた。社長が読んでくるなんて
仕事を見つけてきたときか、何か良い
知らせがあるときしかめったに呼ばない。
…ちょっと期待していいのかな?

「梓、お前確か妹がいたな?」

「はい。2こ下の。」

「今度その子を事務所に
連れてきてはくれない?」

「…どうしてですか?」

「いやぁーあの子なら絶対、売れると
思うんだ。どうだ良いだろう?」

社長…私の事見捨てるんですか?
今までひたすらに頑張ってきたのに。
私じゃなくて妹なんですか?

「分かりました…。聞いてみます。」

私、もう終わったな。
…辞めよう。この仕事辞めよう。